指の可動域を広げる

このようにハイポジションで手を大きく伸ばして演奏するためには、もともと手が大きく柔軟であることが有利です。
しかし、実際にはそのような条件を備えた手を持つ人は多くありません。

そのため、手トレ(手のトレーニング)を通じて、バイオリンの演奏形状に沿った柔軟でしなやかな手へと育てていくことが大切です。

正しい指の位置を習慣化する

「音程が狂うのは耳や音感の問題」と考えがちですが、実際には手の形や指の動きが原因であることが多いのです。

音の高低は、小さなお子さんでも意外と理解しています。
ただし、子どもの手は軟骨がまだ発達途中で、動きが不安定になりやすく、大人の手は逆に硬さが出ます。正しい音程をつくるためには、耳よりもまず指先の形が大切です。

「手トレ」は、指のフォームを整え、動きを安定させます。繰り返す練習の中で、手が正しい形を覚え、音程の精度が高まっていきます。

動画で見る

他の生徒の演奏動画をご覧いただくと分かるように、
生徒全員の音が揃い、姿勢が整うのは、

演奏を「体育的なアプローチ」で捉え、
良い動きを身につけるプロセスを明確に指導しているからです。

さらに、音楽的な感性・音感の育成とともに、
バイオリン演奏に必要な身体動作も段階的に育てています。

音楽面・身体面をバランスよく取り入れていることが、
この動画の成果にそのまま表れています。