外国船で演奏しました。

数カ月前ですが、外国船で演奏してきました。今回は「ユーモレスク」や「タイスの瞑想曲」といった、弾き慣れた曲ばかりのオッファーでした。
誰もが知っている曲だからこそ、あまり独創的でも不味いし、それでいてかと言って、ありきたりな表現では物足りない気がして演奏直前まで考えていました。それでも弾き始めると、手が先に私がイメージしていたように動きだし音楽を作っていく?不思議な時間が流れました。

数カ月前、外国船で演奏する際に、危うくパスポートを忘れそうになったことがありました。外国船は「外国の領土」とされていて、寄港している船内で弾くのにもパスポートが必要です。あの時の怖さが蘇ってきて、今回は前日にバイオリンケースの中にパスポートを入れて準備しました。バイオリンを忘れることは絶対にないので!

また、外国船での演奏や海辺での演奏では、塩害を防ぐためセカンドバイオリンを使用させていただいています(事前にクライアント様へ了承をいただいています)。場合によっては、クライアント側で楽器を用意してくださることもあります。バイオリンは塩に弱いため、こうした配慮が大切です。

大型船での演奏は、揺れることもなく、とても快適な環境でした。これからも、さまざまな場所で演奏を通じて皆さまに楽しんでいただけることを心から願っています。いつの日か、成長した生徒たちと一緒に船などで仕事するのが私の夢の一つです。

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